2023.06.13
整備・修理
ローバーミニ クーラーが効かない
当店展示車両のローバーミニのクーラーが涼しくないとスタッフから報告があり、点検修理を行います。
エンジンを始動してクーラーを操作してもマグネットクラッチは繋がりません。
ゲージを取付けてガスが入っているか確認しましたが、作動に十分な圧力があるので、漏れてガスが無くなっていることはないようです。
点検していくと、マグネットクラッチの作動電圧がありませんでした。次はヒューズとかリレーを疑うところですが、ローバーミニの場合、サーモアンプなるものが頻繁に壊れるとのこと。サーモアンプはダッシュパネルの奥にあるので、外して確認します。
左右のヒーター吹き出し口・オーディオを外して、奥にあるナットを外してダッシュパネルが浮くようにします。
ステアリングコラムシャフトカバーがメーターパネルに当たって邪魔をしてダッシュパネルが浮いてきません。
固定ボルトを緩めてコラムシャフトの遊びをつくります。
ここからダッシュパネルを手前に出せば作業するクリアランスが出来ます。
外したサーモアンプです。車両側カプラーのアースを落とすとマグネットクラッチが繋がり、クーラーが作動しましたのでサーモアンプの不良が確定しました。
純正同等ではなく日本製(対策品らしいです)のものに交換しクーラーを作動させると、バッチリ冷えますし電動ファンも作動します。
外した箇所を元通りに組んでいきます。
車両にエアコンガス量の記載がないので、圧力を見ながらガスを補充していき、作業完了です。冷風が出て快適になりました。