2025.07.16

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ロータスエリーゼ  エンジンチェックランプ点灯

開催日時: 2025年7月16日

開催場所: モータライズ

ロータスエリーゼ  エンジンチェックランプ点灯

症状

ロータスエリーゼでエンジンチェックランプが点灯する症状が発生。診断の結果、前側と後側のO2センサー(酸素センサー)の不良と判断し、交換修理を実施しました。

点検内容

・エンジンコンピューター(ECU)から故障コードを読み取り

・O2センサーの動作確認テスト実施 – 前側、後側ともに反応不良

・排気ガス成分分析 – 空燃比の乱れを確認
・関連する電気配線の点検 – 損傷なし

診断結果

前側(触媒前)および後側(触媒後)O2センサーの経年劣化による機能低下と判断。これによりエンジン制御コンピューターが適切な空燃比を維持できず、エンジンチェックランプが点灯していました。

修理手順

前側O2センサーの交換

1.車両をリフトアップし、作業スペースを確保
2.バッテリーのマイナス端子を取り外し
3.O2センサーの電気コネクターを外す
4.専用のO2センサーレンチを使用して古いセンサーを取り外し
5.新品のO2センサーのねじ部に焼き付き防止剤を薄く塗布
6.新しいO2センサーを取り付け、適切なトルクで締め付け
7.電気コネクターを接続
後側O2センサーの交換
1.同様の手順で後側O2センサーも交換
2.触媒後部の高温環境で使用されるため、取り外し時に焼き付きが強い場合は浸透潤滑剤を使用
3.新品センサーの取り付け後、確実に電気配線を固定

交換後の作業

1.バッテリーを再接続
2.診断機を使用してエンジンコンピューターの故障コードを消去
3.エンジン始動テスト実施

修理後の確認

・エンジンチェックランプ:消灯
・アイドリング状態:安定
・加速レスポンス:改善
・燃費:改善傾向(長期的に確認要)
・排気ガス成分:正常値に回復

注意点・今後のメンテナンス推奨事項

・ロータスエリーゼのO2センサーは通常5〜8万キロ程度で劣化することがあります。以下の症状がある場合は早めの点検をお勧めします:
・エンジンチェックランプの点灯
・アイドリング不安定
・急な燃費悪化
・加速時の息つき
また、良質な燃料の使用と定期的なエンジンオイル交換により、O2センサーの寿命を延ばすことができます。

まとめ

前側および後側O2センサーの交換により、エンジンチェックランプ点灯の問題は解決しました。排気ガスのモニタリングが適切に行われるようになり、エンジン制御が最適化されたことで、性能と燃費の向上が期待できます。