2023.08.19

整備・修理

ランボルギーニカウンタック エンジンがかからない

ランボルギーニカウンタック エンジンがかからない

愛知県名古屋市にお住いのお客様より依頼がありました。

カウンタックLP500のエンジン不動修理です。エンジン不動の原因を診断していきます。この車輌は何年もエンジンをかけずに車というかオブジェになっていたようです。燃圧が全くないのでポンプを点検します。ポンプは2個使用していますが2個ともダメになっていました。ポンプと同時にレギュレータ内臓のフィルターも交換します。基本同時交換です。

ホース、配線も点検します。問題ないので、いざ、エンジン始動!かかりません。と言うかキャブの隙間から燃料があふれてきています。オーバーフローです。そのままかかってしまっていたらエンジンを破損してしまうところでした。危ない!というわけでそのままキャブレターのオーバーホール作業に入ります。カウンタックのキャブレターは年式にもよるようですがこれはウェーバーの44DCNFキャブです。フェラーリ308と同型のものがついています。早速ばらしていきます。今のインジェクションの車にはない造形美があります。特にV12エンジン、6連奏キャブレターはザ・スーパーカーな感じがしますね♪

フロートチャンバーの中は古い燃料がくさってキャラメルになっています。1つずつクリーニングしていきます。ジェットの中もメインジェット、アイドルスクリュー、スロージェットとすべて清掃エア通ししていきます。フロートとフロートニードルも新品に交換して油面も合わせていきます。

楽しくなってきましたね♪そしてキャブ本体をくみ上げたらいよいよ車輛取り付け&キャブレター調整に入ります。基本セッティングは施してあるので、後はバキュームゲージを見ながら同調をとりつつ排気ガスの濃度も同時調整です。カウンタックは良くバックファイアをおこして、車両火災になるようです。消火器を準備してビビりながらセッティングです(笑) 走行テストと調整を何度か繰り返してバッチリ調整完了です。

理完了後はレジェンドスーパーカーの官能サウンドが響きました。現在の車輌にはない『味』が旧車には詰まっていてよいですね。