2016.11.22
整備・修理
マセラティ クアトロポルテ|リバースに入らない
今回はマセラティクアトロポルテのギア変速不良です。
“カンビオコルサ”と呼ばれるフェラーリのF1マチックと同じ機構のセミオートマチックのトランスミッションです。
原因を調べているとクラッチの切れ不良による物だと診断されました。
さっそくバラしていきます。
内部を点検するとクラッチカバーが割れて変形していました。
これによりしっかりクラッチが切りきれないため変速不良となりました。
どうもどこかのショップで交換されたばかりのようでしたがこのようなトラブルに見舞われてしまったようです。
交換された後のコンピューターのセッティングが必要なのですがこれが行われていませんでした。
フェラーリ、マセラティはクラッチ交換作業後”必ず”専用テスターにてシフトパターンとクラッチ残量、PISと呼ばれる半クラッチのミートポイントのセッティングを行わないといけません。
それを怠った車両はいくらクラッチだけを新品に交換しても走行はできますが本調子ではありません。
もちろん正規ディーラーでは行われていますが・・・一般の修理工場やショップではどうでしょうか?
今回はクラッチの点検交換修理と”テスターにて最終セッティング”で修理完了いたしました。終了後はスムーズに変速しますしクラ
ッチの繋ぎ始めの半クラもスムーズになりました
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