2016.11.24
整備・修理
マセラティ クアトロポルテ|クラッチオーバーホール作業一式
修理事例ではありませんが、マセラティクアトロポルテのクラッチ交換作業と注意点などをまとめてみました。
まずミッションをおろしますので邪魔な部位をはずします。
マフラー一式、その他のカバー類など。
リヤアクスルをはずしてミッションASSYをおろします。
そしてトルクチューブをおろします。 からのベルハウジングもおろしますとクラッチASSYとご対面
クラッチASSY、F1センサー、レリーズベアリング、F1センサーサポート、センサーマグネットを交換します。
フライホイールは今回交換なしで行きます。 状態(乗ったフィーリング)によっては交換します。
ベルハウジングのベアリングとフライホイールのパイロットベアリングも交換いたします。
これで、交換作業は全て終わりです組みつけは逆の手順で行います。
そして仕上げはテスターを使用したエア抜き作業と、”乗り味をもっとも左右する1番のポイントである”クラッチセッティングです。
ほとんどこの部分が作業されていない又はディーラー任せのところばかりです。
(フェラーリもランボルギーニもです
クラッチの残量を100パーセント残っているという表示があっても、
実際は全くない場合が最近は多くみられます。
その原因はクラッチ交換作業後の専用テスターによるリセット作業が行われていないために
残量の数値がめちゃくちゃになってしまっていることが原因です。
メカニカル作業も大切ですが、
その後のテスターによるPIS調整とクラッチ残量のリセットが
マセラティにおけるカンビオコルサ、
フェラーリにおけるF1マチック、
ランボルギーニにおけるEギアシステムにとって大切な肝の部分になります。
この調整の値により発信から変速時のドライブフィールを大きく左右しますので、
クラッチ交換作業ご依頼のさいはぜひその違いをご体感ください!!