2023.10.15

整備・修理

フェラーリF430 冷却水漏れ

フェラーリF430 冷却水漏れ

富山県にお住いのM様の愛車、フェラーリF430の冷却水漏れの修理依頼をいただきました。冷却水の漏れとのことだったので、富山県まで引き取りに行きました。

まずは何処から漏れているかの確認をします。車両をリフトアップしアンダーカバーを外します。

下から確認したら上から漏れてきた跡を発見しました。

今度はエンジンルームから漏れている場所の確認をします。

リザーバータンクに水を足して確認したらインテークマニホールドの下側から漏れてきているのが確認出来ました。オイルクーラーの冷却水ホースが劣化により裂けて漏れていました。

インテークマニホールドを外し交換するオイルクーラーホースを2本外します。

この2本のホースを交換します。

新品のホースに交換したら折り返し地点です。ここから復元していきます。

インテークマニホールドのガスケットを新品に交換して組付けます。

マニホールドカバーにもガスケットがあるのでこれも新品と交換します。復元が終わったらクーラントを入れていきます。最後に今回作業した箇所の最終確認をして、漏れや締め忘れなどが無いか、試走も行いしっかりと確認をします。確認後、問題無しだったのでこれで冷却水漏れの修理は完了です。お客様からエンジンオイルとオイルフィルター交換の追加依頼をいただきました。

フェラーリF430のエンジンはドライサンプと呼ばれている機構で、オイルドレーンが2か所あり、この二か所からオイルを抜きます。

オイルフィルターを交換します。オイルを入れたらオイル量の確認の為、エンジンを始動します。油温が80~90度になるまで待ってからオイル量をレベルゲージで確認し、規定量だったので作業終了です。今回はホースの在庫が国内に無かった為、国外からの取り寄せとなり部品入荷まで1か月ほどかかりました。外車ではよくあることですが、お客様を長くお待たせしてしまい申し訳ありません。この度はありがとうございました。