2025.01.05
整備・修理
アルファロメオ159 加速時振動
車 種:アルファロメオ159
症 状:加速時振動
年式(初年度登録) H18 1
型式 GH-93922
グレード名 2.2
作業目安時間 1時間
愛知県にお住いのH様の愛車アルファロメオ159が走っているとボディが振動するとのことでご入庫いただきました。試走してみると、加速時に横揺れがします。減速やゆっくり加速するには全く問題ありません。
エンジンマウントを見てみると、ゴムが砕け散っていたので、交換です。しかし、部品供給が終わっているので、中古品を探すことになりました。エンジンマウントの中古品ですと、部品取り車両からエンジンを降ろさないと供給されないので、解体屋からの返事待ちに・・・・。1か月待っても納期が確定しなかったので、他の部品取り車両を持っている業者様にお願いして、エンジンマウントの入れ替え作業を出張で行い、良品のマウントを手に入れました。
取り外してみると、砕けたゴムが散乱していました。
外したマウントは皮一枚で繋がっている状態でぷらんぷらんです。
良品の中古マウントはガッチリしていて動きません。
ゴムのカスを取り除きマウントを取り付けて、外した部品を元に戻していき作業完了です。試走すると振動は止まりましたが、しばらく走るとまた横揺れが起きました。横揺れ時にキュキュとゴムの擦れるような音がします。画像はありませんが、ドライブシャフトのインナーブーツが破けていたのですが、グリスが飛び散った様子も無く、かなり前から破けていたようです。グリスが空になっているので、これも振動の原因として考えられるため、グリスを詰め込んだ後に試走すると完全に振動が消えました。ドライブシャフトの交換が必要ですが、国内に在庫が無い&年末の為、次回に持ち越しにしてお客様にご返却いたしました。異音や振動は原因箇所の判定が難しいので、まずは現在の不具合箇所を優先的に修理し、その後に再度診断していく必要があります。この度は誠にありがとうございました。