2025.01.05
整備・修理
アバルト500 ビルシュタイン車高調取付
車 種:アバルト500
症 状:ビルシュタイン車高調取付
年式(初年度登録) H28 7
型式 ABA-31214
グレード名、500
作業目安時間 2時間
当店スタッフの自家用車 アバルト500にビルシュタイン輸入元の阿部商会様から購入した車高調キットB14の取付けです。この車両は595コンペの純正サスに交換して、さほど不満は感じていませんでしたが、阿部商会様にお勧めされて交換となりました。少しやわらかめの阿部商会オリジナルとドイツ本国仕様がありましたが、本国仕様にしました。
まずは後輪から進めていきます。
ダンパーとスプリング&バンプラバーを外します。
ロアシート&バンプラバーを取り付けます。車高はとりあえず触らずそのままにしました。
ロアシートの固定ボルトを締め付けます。締付トルクなどの記載がないので、ググッと締めます。
スプリングのアッパーシートは純正を使って、ダンパーとスプリングを組付けます。
後輪はスプリングの遊びはありませんでしたので、車高の調整はしません。
続いて前輪を交換します。
ブレーキホースと車輪センサー・パッドセンサーの配線とスタビリンクを外し、ストラット取付けボルト&ナットを緩めて外せるようにしておきます。
ストラットアッパープレートを外します。
ストラットASSYを車両から外します。
アッパーマウントは純正を使用するため、スプリングコンプレッサーで圧縮し取り外します。
車高調にアッパーマウントを取り付けて車両へ組付けますが、スプリングが遊んでいるので、フロントは車高を上限まで上げました。
ストラットアッパープレートを組付け、錆止めにカッパーグリスをスプレーしておきます。
ホイールを取り付けて、各部のクリアランスを確認します。
フロントサスペンションはいいのですが、リアのダンパー上下ボルトはブッシュのねじれが発生するので、ホイールを設置状態にして0Gにて締め付けます。
フロントはリバンプ側のストロークが少なくなりましたが、リアはノーマルと変わらないリバンプ量です。
車両を接地させてホイールを締め付けて作業完了です。車高はなじむともう少し下がりますが、まぁいい感じです。乗り味は、ネットで「リアが固い」とかよく見かけますが、595コンペより乗り心地は良いです。大きい入力があると前後とも595コンペ純正より固く感じますが、しなやかで純正によくある変な跳ね方しません。ピッチング&ロールリング後の収まりも良いです。ダンパーを交換したので当然ですが、KONIダンパー特有のコトコト音も無いです。車高調なので(アッパーマウント使い回しなので)ステアリングを回すと少しゴキッと音がしたりしますが、今後ピロアッパーに交換しようと思っていますので気にしません。地元の峠に行ってみたのですが、登山客や自転車が多くて、あまり性能は実感できませんでしたが、サーキットで試すのが楽しみな車両になったと感じました。まだ一般路でしか走っていませんが、ビルシュタインB14はコストパフォーマンスが高く、サーキットを走らない方にもお勧めできる車高調です。この度は誠にありがとうございました。